40代女性 保存困難な歯を抜歯後インプラントと矯正装置を用いて噛み合わせと審美性を改善した症例

インプラント
2024.11.30

40代女性

相談内容

「歯のない部分や欠けている歯があるので、全体的にきれいにしたい」とご相談いただきました。

診断結果

通常、噛み合わせは上の歯が下の歯よりも前に出ますが、患者様は噛み合わせが逆になる「受け口」の状態でした。
噛み合わせの悪さから歯に負担がかかり、割れたり欠けたりする「破折」が生じて、すでに数本の歯が失われています。
さらに、左下の奥歯および上下右の奥歯は、欠損部の隙間に向かって傾いてきている状態でした。

このままだと見た目に悪影響を及ぼすだけでなく、噛んだ際にほかの歯へ過度な負担がかかり、さらに歯を失うおそれがあります。

以上のことから、失った歯を補って噛み合わせを改善し、バランスよくしっかり噛めるようにする必要があると診断しました。

治療内容

破折した歯3本(上左右の中切歯、左上の第1小臼歯)は保存が困難な状態のため、抜歯の必要があることを説明しました。
欠損部の治療方法として骨に人工の歯根を埋める「インプラント」がありますが、できる限り身体への負担を少なくするため、今回はインプラントを最低限の本数にして被せ物を連結した「ブリッジ」を併用する計画を立てました。
さらに、被せ物と矯正治療を組み合わせた噛み合わせの改善も提案しています。

ただ、患者様は歯を支えている顎の骨「歯槽骨」が薄いため、治療後は歯ぐきが後退する可能性があることも丁寧に説明し、治療に同意いただきました。

はじめに、破折した歯との噛み合わせを考慮して、不要な左上の親知らず(第3大臼歯)の抜歯を行いました。
次に、左上の3本(中切歯、側切歯、犬歯)と右上1本(側切歯)、左下3本(第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯)、右下1本(第2小臼歯)にインプラントを埋め込んでいます。
インプラントの箇所に仮歯を取り付けたあと、歯の表面に接着した部品にワイヤーを通して力を加える「マルチブラケット装置」で下の歯を移動させました。

歯の傾きや噛み合わせが整い、しっかり噛めることを確認してから被せ物を製作します。
下側のインプラントには歯1本ずつに被せる「クラウン」、上前歯のインプラントにはブリッジとクラウンを装着しました。

また、右下の奥歯と噛み合う上の歯(第2大臼歯)が欠損しているため、右上の奥歯2本を土台にして奥側に人工歯をつなげる被せ物「延長ブリッジ」を入れています。
左上の奥歯3本には白いクラウンを装着し、下前歯の裏側には歯並びが後戻りしないよう、ワイヤーを接着する保定装置を取り付けて治療を終了しました。

費用

7,700,000円

治療期間

24ヶ月

リスク・備考 ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります

治療前






治療中





治療後







   
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