30代女性 歯の表面が溶けている部分にセラミックの被せ物を装着した症例

補綴
2025.10.16

30代女性

相談内容

「歯をきれいにしたい」とご相談いただきました。

診断結果

拝見したところ、上下とも全体的に酸蝕症(さんしょくしょう)が認められました。
酸蝕症とは、酸性の飲食物や胃酸などによって歯の表面のエナメル質が徐々に溶けてしまう病気です。
虫歯と症状が似ていますが、虫歯菌などの細菌が原因ではありません。
酸蝕症になると知覚過敏が生じたり、見た目に影響が出たりすることがあります。

患者様もエナメル質が溶けて歯が黄ばんで見え、酸蝕症の部分は冷たい水がしみる症状が出ていました。
さらに歯の表面が溶けていることで噛み合わせの高さが低くなり、しっかり噛むことが難しくなっています。
また上前歯も酸蝕症により薄くなっており、このままだと割れてしまう可能性が高まっています。

以上のことから、見た目の改善と噛み合わせの機能を回復させるための治療が必要と診断しました。

治療内容

酸蝕症になっているすべての歯に被せ物を装着する治療を提案しました。
また、低くなった噛み合わせを高くするためには、仮歯を装着し調整を繰り返して違和感のない噛み合わせに仕上げる必要があることも説明し、治療に同意いただきました。

この治療であれば自然な噛み合わせと見た目を実現でき、知覚過敏の緩和も期待できます。
ただし段階的な治療が必要なため治療期間が長くなること、仮歯を装着する際にご自身の歯を削る必要があることも併せてお伝えしています。

【治療手順】
①酸蝕症の歯を削って形を整え、順次仮歯を装着する
②新しい噛み合わせに適応するまで仮歯の調整を繰り返す
③精密な型取りを行い、最終的な被せ物を作製する。被せ物の材質は、自然な白さで劣化しにくいセラミックを選択

最後に完成したセラミックの被せ物を装着し、見た目や噛み合わせに問題がないことを確認して、治療を終了しました。

費用

5,280,000円

治療期間

12ヶ月

リスク・備考 ・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

治療前





治療中





治療後






   
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