20代男性

「歯並びが気になるのできれいにしたい」とご相談いただきました。

拝見したところ、上顎に対して下顎が大きく前に出ている受け口がみられ、審美性に悪影響が出ているうえ、噛み合わせも悪くなっていました。

受け口にはさまざまな原因がありますが、患者様の場合は上下顎の骨の成長バランスに問題がある骨格性の受け口です。
このままの状態を放置すると、歯や顎の関節に負担がかかって将来的に痛みが出たり、歯の寿命が短くなったりするおそれがあるため、受け口を改善する治療が必要であると診断しました。

骨格性の受け口の場合、顔の見た目や歯並びのずれを十分に改善するためには、手術で顎の骨にアプローチをかける外科矯正が必要です。

外科矯正のデメリット：入院が必要なので身体的な負担が大きく、治療期間が長くなる
外科矯正のメリット：顔の見た目、とくに横顔のラインが整い、歯並びも十分に改善される。また、保険適用になる

患者様には外科矯正を強くおすすめしましたが「できるところまでで構わないので、外科手術をせずに治療をしたい」と希望されました。
そこで、骨格的な問題はそのままに、歯のみを動かして歯並びや噛み合わせを改善するカムフラージュ矯正を提案し、同意いただきました。
カムフラージュ矯正の場合、見た目や横顔のラインは改善されず、自費診療なので費用がかかりますが、患者様の希望どおり外科手術を避けることができるので体の負担が少なく、比較的短期間で治療が可能です。

まず、上下の歯列に固定式のワイヤー矯正装置であるマルチブラケット装置を装着します。
その後、上下のバランスを見ながら歯の位置や角度を慎重に調整し、歯並びと噛み合わせを整えて治療を終了しました。

1,320,000円

12ヶ月