10代女性

「八重歯が気になるので治したい」とご相談いただきました。

拝見したところ、上下前歯がデコボコに入り組んで生えている重度の「叢生（そうせい）」が認められました。
とくに上下左右の犬歯は歯列から大きく飛び出しており、いわゆる八重歯の状態です。

噛み合わせや歯並びが悪いとしっかり噛めないだけでなく、歯磨きがしにくいことで虫歯や歯茎が炎症を起こす「歯周病」のリスクが高まります。

以上のことから、歯並びと噛み合わせを整えるための矯正治療が必要だと診断しました。

今回の患者様のような重度の叢生の場合、歯を整列させるスペースを確保するために、前から4番目、もしくは5番目の「小臼歯」を抜いてから矯正治療を行うのが一般的です。

しかし患者様とご両親は「小臼歯は抜きたくない」と強く希望されたため、慎重な診査を行った結果、小臼歯ではなく上顎の左右にある奥歯（第2大臼歯）2本を抜いてスペースを確保する方法を提案し、同意いただきました。

矯正治療は、歯の表面に「ブラケット」という小さな部品を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」と、歯を移動させる力をより高めるために、患者様ご自身でゴムをかける「ゴムかけ」を併用します。
また、親知らずがまだ歯茎の下に埋まっている状態だったため、親知らずがしっかり生えてから矯正治療が終了することもお伝えしました。

まず上左右の奥歯（第2大臼歯）2本を抜いてからマルチブラケット装置を装着し、ワイヤーで適切な力をかけながら抜歯したスペースに歯を誘導します。また自宅でのゴムかけを併用することで、効率的に歯を動かしていきました。
最終的に目標とする歯並びになったため、治療を終了しています。

1,320,000円

18ヶ月