40代女性

「歯をきれいに治療したい」とご相談いただきました。

拝見したところ、下の前歯が上の前歯より前に出る受け口の状態「下顎前突」が見られました。下顎前突が原因で奥歯に過度な負担がかかり、右上の奥歯は歯が破折したり欠損したりしています。

また、上下の前歯には、歯が重なり合ってガタガタに生えている「叢生（そうせい）」も確認でき、歯並びが乱れている状態でした。

下顎前突をこのまま放置すると、他の歯にも破折が生じたり、顎の痛みや口が開きにくい症状が出る「顎関節症」になったりする可能性があります。

さらに、歯ぐきが通常よりも大きく歯を覆っている「ガミースマイル」も見られ、歯が短く見える状態だったことから、お口全体の噛み合わせのバランスを整える必要があると診断しました。

歯並びと噛み合わせを改善するために、歯の表面に四角い装置「ブラケット」を装着しワイヤーを通して歯並びを整える「ワイヤー矯正」を提案し、同意いただきました。右上の奥歯に歯の破折や欠損があるものの、この治療法なら残っている歯を温存し、非抜歯で治療を進められます。

ワイヤー矯正は取り外しができないためセルフケアをしっかりと行う必要がありますが、透明なマウスピースを装着して歯を移動させる「マウスピース矯正」に比べて歯の動きが早いため、治療期間が短くなるというメリットがあります。

まず、ワイヤー矯正を行い、お口全体でしっかり噛めるよう歯を正しい位置に移動しました。矯正治療終了後は、正しい位置に移動した歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、前歯の裏側に細いワイヤーを装着し、歯を固定しています。

最後に、ガミースマイルに対して歯周外科治療を行って、治療を終了しています。

1,320,000円
（矯正費用のみ）

12ヶ月